みなさんこんにちわ~設計部の小川です。

今回は某コンクリート製品製造会社さまから、先日の台風で水没したプランジャ式油圧ポンプの修理を受けたまわりました。

目次

  • 1-1.油圧ポンプとは?
  • 1-2.プランジャポンプとは?
  • 2.今回の修理案件
  • 3.修理手順
  • 4.対策法
  • 5.最後に・・・
  • 6.お問い合わせ

 

1-1.油圧ポンプとは?

油圧ポンプとは、鉱物油などの粘性の液体に圧力をかけてエネルギーを伝達させるポンプ装置の総称です。
油圧ポンプには、機構別に大きく分けて回転式(歯車ポンプ,ベーンポンプ,ねじポンプ)と往復式(フランジャポンプ)の2種類があります。

 

今回修理するのは、往復式のフランジャ(ピストン)ポンプです。

1-2.プランジャポンプとは?

プランジャポンプは、ピストンポンプとも呼ばれていて、駆動軸の回転でシリンダ内のプランジャ(ピストン)を往復運動させて油の吸込み、吐出しを行う構造で、プランジャの配列の違いによりラジアル形とアキシャル形に分類されており、アキシャル型は固定斜板式,回転斜板式, 斜軸式(コネクチングロッド式)の3種類があります。

今回修理するのは固定斜板式に相当します。

今回の固定斜板式プランジャポンプ(ピストンポンプ)の仕組み図

固定斜板式プランジャポンプは、駆動軸と一体となったシリンダーが回転し、 プランジャが固定斜板によって往復運動を行って油の吸込み、吐出しを行う構造になっています。

油圧装置そのものについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。
油圧装置について>>>

他の油圧装置の構成と作動の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。
油圧装置の構成と作動の仕組み>>>

2.今回の修理案件

先日の台風によってその油圧ユニットが水没してしまい、油圧タンや配管に油に水や異物が混入したり、電流の保護装置(リミッター)に過負荷がかかり止っていた為、動かすことが出来ない状態でした。(電気制御部はモーターコイルが密閉されている全閉式モーターだった為故障していませんでした)
この状態で再起動すると当然壊れやすくなり大きな事故に繋がる恐れがある為、一度分解して内部の部品の清掃を行い油圧タンクのオイル交換を行うことで修理しました。

3.修理手順

まず油圧装置を自社の工場に持ち込み分解します。
次にそれぞれの部品を清掃します。

分解途中のフランジャポンプ(左画像はシリンダー部分解時、右画像はシリンダー部組立済み)

全ての部品の清掃が終わったら、油圧タンクの修理(水や空気などの異物を取り除くなど)とオイル交換を行います。
そして組み立て、その後現場の元の場所に取り付けた後に絶縁試験を行います。

もとの場所に取り付けた後の絶縁試験及び試運転

正常に電気が流れるか測定します。

4.対策法

今回油圧ポンプが設置されていたコンベアーは高さ約1mの溝に収まる形で設置されていた為、もし大雨が降ったときの為に、排水溝を設けたり排水ポンプを設置するようにしましょう。

5.最後に・・・

このたび10月の台風19号により、被害に遭われましたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と、被災されたみなさまが平穏な日々を取り戻せるようお祈りいたします。

6.お問い合わせ

TEL 027-324-8748 メール info@shuuwaeng.com

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「機械保全・修理110番」編集部

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2019.11.15

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