七夕は何をお願いしましたでしょうか?
設計部の小川です。
シュウワエンジニアリングは、機械の修理・修繕の専門家ですが、注文受注の対応もしております。
今回は、某塗装会社から塗装作業用の換気装置の吸風口のカバーの作成を受けたまわりましたので、作業内容をご紹介致します。
目次
- 1.換気装置と今回作成するカバーについて
- 2.作業内容
- 3.このような製作作業を行う上でのポイント
- 4.まとめ
- 5.お問い合わせ
1.換気装置と今回作成したカバーについて
この事例でカバーを取付ける下記の画像の換気装置は、内部に空気を吸込む為のモーターが内蔵されておりフィルター(本体の白い部分)から空気を吸込み換気します。

換気装置本体画像
この換気装置にフィルターの大きさに合わせた下の画像のようなカバーを取付けることで、そのカバー内で物をスプレーで塗装するときにインクがまわりに飛び散らなくなるという仕組みです。
2.作業内容
依頼者様との話し合い、3DCADによる3Dモデル及び設計図の作成とそれを基に見積りの作成と必要な材料の発注を行いました。
カバー本体の作成(諸事情により今回の記事ではここの製造過程の記載を省きます。)の後
カバー本体を吸風口にネジで接続する為にカバー本体にフラットバー(幅が狭い板状の鋼材)を溶接します。
左画像の上面部分に換気装置の淵の幅に合わせた寸法のフラットバーを溶接します。
カバーに溶接したものとは別の寸法のフラットバーと角パイプを切断加工と溶接を行い作成した脚部に、キャスターを下記の3Dモデルのようにネジ止めで取り付けました。

作成した脚部(左画像)とキャスター部(右図)
この2つをボルトとナットで下記の画像(と言ってもネジは書かれていないが)のように組み立てます。
作成した脚部をカバー本体に溶接しました。
更に鋼板を溶接しスプレー缶入れを作りました。
最後にネジ穴を開けてシルバーの塗装材で塗装を施して納品しました。
ネジ穴の位置は実際の換気装置の設計図と照らし合わせて正確に開けました。
3.このような製作作業を行う上でのポイント
今回のような薄い鋼材を溶接して作成する時は、熱を与えすぎると大きな歪が出てしまうので溶接は大きく間隔を空けて溶接部分を小さくすることで歪を最小限にして接合しました。
また、何かに取り付けるて使用することを前提としたものを作成する場合は、当然ですが作成する前によく寸法を測定・検討して設計図を作るようにしています。
4.まとめ
今回は機械の修理ではなく金属加工での作成事業を紹介しました。
弊社では3DCADを導入したことにより、3Dモデル及び設計図の作成が可能となりました。
機械の修理・修繕以外も対応出来ますので、お気軽にご相談ください。
5.お問い合わせ
TEL 027-324-8748 メール info@shuuwaeng.com

「機械保全・修理110番」編集部

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